子どもへ本を読んであげたことありますか?
先日、大人のための読み聞かせの会に誘っていただきました。
どんなものなのかを全く知らずに参加した私は、
勝手に「紙芝居」スタイルの読み聞かせを想像してました。
時間になり、おもむろに隣に座っていたおじいちゃんが前に進み出たと思ったら
突然物語を語り始めました。
その夜は、かわるがわる5人の方が物語を語ってくれました。
あんなに長い物語が全部頭に入ってるの?!ということにもびっくりしましたが、
それよりもっと驚いたのは、人の声で物語を聞くことの素晴らしさです。
自分で本を読む時よりも想像力が自然に働き、
話を聞きながら壮大な映画を見ているような気分を味わいました。
まさに物語の中に飛び込んで、お話の世界を深く楽しめました。
読み聞かせってこんな世界だったんだ・・・・と感動!
ある脳科学の実験では、自分で本を読むと、その行為によって前頭葉の言語をつかさどる部分だけが反応したのに対し、耳から聞くと脳幹から反応して脳全体が動いたといいます。
読み聞かせによって、子どもの想像力を発達させることができるってのは
こういう仕組みだったのねと、身を持って知りました。
後日、ご紹介くださったお客様とそんな話をしていたのですが
その際にとても素敵な話を聞いたのでご紹介したいと思います。
なんでも10歳までは読み聞かせをもっとも楽しめる年齢で、ためらいもなく主人公に心を添わせ、すーっとその心の中に入っていくことができるそうです。
昔話というのは、昔から語り継がれて必要な部分だけが残った、
まさに人生教訓ともいえる程の力があるそうです。
大人が読むと「ええ?理不尽じゃない?」と思う内容でも、
子どもは別の受け取り方をしているようで、
それは大人が客観視しながら聞くのに対して、子どもは主人公そのもので聞いているから。
心がやわらかい子どもは、物語のもつ私たちも気が付かないメッセージを
潜在意識に素直に吸収することができ、行動の糧にすることができます。
子どもだけじゃありません。潜在意識に固い蓋がある大人も
絵本という抵抗感のないたとえ話を読み聞かせすることで、
自分の潜在意識にメッセージが伝わるそうで、感情や行動に自然に変化が起こるそうですよ。
10歳以降は第三者の目でを客観視できるようになります。
が、同時に主人公と同化しにくくもなります。
なので10歳までにたっぷり読み聞かせすると、
子どものイマジネーションはたっぷり広がり、
潜在意識に物語の智慧が刻み込まれ、人生の糧となります。
ご自分のためにも絵本の読み聞かせ、おススメです!
余談ですが・・・
息子のイマジネーションは今でも広がり続け、この頃スイッチ一つで別次元へ飛んでいけるようになりました。
先日の授業参観では、教室にいながらも別次元でなにか作業している息子が、我に返って時々発表するさまを後ろから眺め、
スイッチをオンして別次元に飛んでるわけではなく、たまに現実に戻ってきているだけなんじゃないか・・・
というスイッチ入りっぱなし疑惑が持ち上がりました・・・(笑)
そんな話を北海道の妹に話したら、甥っ子も全く一緒だったそうで・・・。
血筋って・・・(笑)