夏休みの季節となりました。
子どもが毎日家にいる・・・ということで、
どこそこでも「夏休みになっちゃいましたね~(苦笑)」というような会話をしていますが、
そんな気持ちとは別に、どこかしら「ワクワク」してしまう自分もいまして・・・(笑)
夏休みが終わると、ホッともしますが、妙に寂しくなってしまったりもします。
今回は久々ですが、恒例の私の恥を晒すシリーズ、はひふへほ!です(笑)
どこもやっていることだとは思いますが、私の子どもが通う小学校は夏休み1か月前から期末テストのようなものを行います。
90点以上合格となりまして、全部が合格できないと夏休みがこない・・・という仕組みです(笑)
ある日、息子の友達が遊びにきていて
「なぁ、テスト全クリ(全部クリアー)した?俺とっくだぜ!」
「俺もーー!」
と話していたのですが、息子がしゃぁしゃぁと
「俺全然まだだぜ!」
と言っているのを聞いてワナワナ・・・・・・。
私の教育ママスイッチが入ったのですが、所詮付け焼刃。
すったもんだしながら、結局それなりに息子の今の実力で、なんとかギリギリで合格ということとなりました。
現在小学3年生の息子ですが、算数の授業が少数授業となっており、レベルに分けられています。
どこのクラスで学ぶかは個人の選択式となっていますが、私の考えもあり息子はハイレベルのクラスで学んでいます。
今回のテストの結果を見て、思った以上にレベルにあっていないのかも?と思い、息子にこのままじゃクラス落とされるぞ!!と叱ったという話を母にしたところ、
「それはあなたのエゴでしょ。エゴで子どもを育てちゃいけないわよ」
と言われ、八ッ!!!!!!としました。
子どもが大きくなるにつれて、さまざまのところで優劣つけられることが増えていきます。
なんのかんのと格好つけながらも、自分の子だけは優秀であってほしいと思っているちっちぇー自分・・・。
頭がよくて、運動ができて、周りに迷惑をかけない子。
なんだかんだと無意識に私のエゴを我が子に押しつけている自分を発見しちゃいました・・。
昔、ある方に言われた言葉を思い出します。
「今、社会に出ると根拠を求められる。
根拠がなければ自分に自信がもてない世界に生きることになる。
その世界で生き抜くためには、小さい頃に根拠のない自信をたっぷりつけさせることが大事!」
根拠のない自信って、自分を信じるってことでもありますよね。
親のエゴという枠を押し付けるということは、根拠がなければ認められないということを子どもに教えて、劣等感を植え付けて自信をなくさせているということなのかもしれない・・。
エゴエゴな自分を反省しながら、我が子にどんな大人になってほしいのかを本気で考えてみました。
これからの世界は、これまでの社会通念上の優劣はなくなっていくのではないかと思います。
学歴至上主義はすでに崩壊していますし、お金=豊さという図式も昔ほど単純な構図ではなくなってきたように思えます。
周りを見渡しても、今にしっかりと生きて日々を楽しく豊かに過ごしている人の共通点の中に、学歴やお金はないような気がします。
私は我が子が大きくなったときに、他人と自分を比べて優越感や劣等感に翻弄されて欲しくないと思います。
自分の与えられたものに向かって大きく挑戦していけるような人生を歩んでほしい。
その結果がどんなであれ、次々に訪れる挑戦に挑める強さも身に着けて欲しい。
それには、やはり今の段階で、親や周りの大人や自分に対する信頼感を大きく育てるのが大事なのかな・・・と感じました。
そんな話を、偶然来店してくれた友人に話したところ、ある本の存在を教えてくれました。
生ける屍の結末――「黒子のバスケ」脅迫事件の全真相
著者:
「黒子のバスケ」の脅迫事件の犯人の手記です。
獄中で差し入れられた一冊の本をきっかけに、自分がなぜ事件を起こしたのかということを理解した著者が裁判で読み上げた『最終意見陳述』は子育て中の母親必見です。
まとめがこちらのサイトで読めます。
是非一読していただきたいと思います。
ちなみにこの犯人、地域一の進学校に進学、早稲田大学を目指していたそうです。
思うに親もそれなりに学歴のある一見普通の家庭だったのではないかと・・・。
この犯人のご両親は、きっとエゴ子育てしたのではないのかな・・・と思いました。
同時に、エゴ子育ては気が付かない間に自分もしてしまう可能性があるのだと思い恐ろしくなりました。
エゴ子育ては子どもから「安心」を奪います。そのままの自分を存在させていいのだという「安心」を。
同じ友人から
「子どもは小さい頃に20人の大人から『あなたが大事だよ』と言われて育てば、
間違った方向には進まない」
ということも教えてもらいました。
気が付かぬ間にエゴ子育てする危険性は、周りの大人で回避することができるというのは、とても心強いことだと思います。
今後は自分の子どものみならず、周りの縁がある子どもすべてに『あなたが大事』と伝えていこうと思います。
エゴ子育ては自分の子と他人の子を親が比べることから始まります。
まずは、それを自分の中から無くすためにも、子どもはみんな『大事な子』だと意識したいと思うのです。
もしかしたら、20人中の20番目になれるかもしれません。
わたしも、あなたも。
自分に自信をもって生き生きと生きることのできる世界を子どもに残せるように、
皆で、目の前の子どもに『あながた大事』と伝えていきませんか?