きえんどうという旅 7.Complete the task

7.Complete the task(課題完了)

一つの課題を終えた主人公は、これまでの自分の旅を振り返り、その旅のプロセスで体験した自己の苦悩や葛藤、手放したこと、勇気や挑戦、そして、そこで出会うことできたが師やメンター、仲間や愛する人をとおして、その旅の意味を整理し、学び・体験・悟りを統合します。
その統合した学び・体験・悟りが、映画や小説を通して、伝えたい一番のテーマであり、メッセージになります。

先日ある情報番組の取材の話をいただいた。

何も考えずに受けたものの、撮影日が近づくと急に胃が重くなってきた。

何度もシュミレーションをしながらも、ふと、

取り繕わないで、ありのままの私でいてみようと思った。

「あるがままの私」を私自身が愛せているかどうか、

天からの試験かもしれないと感じた。

結果はあるお客さまから頂戴した。

「いつもの、そのまんまの美穂子さんだったわよ!!」

大げさに聞こえるだろうが、

私にとっては最終試験の合格通知に思えた。

同時に、これまでの旅が終わったのだということを理解した瞬間でもあった。

きえんどうと歩んだ私のヒーローズジャーニー。

今回の旅から私が得たことは

「自分の世界は自分で造れる」

ということである。

別の言い方をすると

「だれもが自分が信じる世界を生きている」

ということだろうか。

地球上にいる誰一人として、自分と同じ世界を生きている人はいない。

限りなく似ている人はいたとしても、全く同じということはない。

誰もが自分の世界で、その時の最善を選んで生きており、

そこに正しいとか間違いとかはない。

だからこそ、他人をジャッジすることも

自分と他人を比べて自分をジャッジすることにも

全く意味がない。

私たちは皆それぞれ、唯一無二の自分だけの世界を生きている。

その世界での豊かさや幸福の基準は、

自分だけが知っている。

そして、私たちはその基準を自分で設定できる自由を与えられている。

ありがたいことに、設定はいつでも自分で変えられる。

現に、きえんどう1年目と7年目の生活や状況は

さほど大きく変わったわけではないが、

今、

私は豊かで美しい人生を歩んでいるし、

私の世界では、全てが上手くいっている。

これが、今の私が信じる

「自分軸」で「自分の世界」を生きるということであり、

今回のヒーローズジャーニーを通して手に入れた宝物だ。

作画:chicaco